いやー感慨深い。
当時は、
a.均一にパッケージ化されたブランドをやってみたい気持ち
b.サラリーマンの主体性の無さに対する漠とした苛立ち
c.おじさんをどうにかしたいというお節介
d.何かしなくてはという焦りによるサラリーマン一揆
そんなことがネクタイのgiraffeというブランドとして結実したのだから、
いやービジネスというキャンバスは面白い。
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と体温別にカテゴリーを分けたのも、もはやアートのコンテクストの様である。
それを国立新美術館の階下のギャラリーで展示しているというのも、何か必然の様である。
そして、20年が経って環境は激変した。
今、ノータイがデフォルトの現代に於いて、それはさながら
コンテンポラリーアートの時代に於けるモダンアート、
例えば印象派やキュビズムなど、当時の斬新な試みの様だと言ったら言い過ぎだろうか。
いやこの際、20年前に起きたgiraffeという現象、その様式を
giraffism(ジラフイズム)
と呼び
それを実践してきて下さった方々を
giraffist(ジラフィスト)
と呼んでみたい。
現代に於いて、改めてgiraffeを着けてみる。
giraffistとして改めて背筋を伸ばし、キリンのように高い視点で遠くを見つめる。
ロボットにはネクタイは必要ない。
ロボットにはそもそも体温がない。
これからの未来に、既にあった未来、giraffism。
giraffeを新たに一本求め、箱に入ったまましばし保存してみよう。
それは、社会的かつ私的な掌に抱えたタイムカプセルだ。
遠山 正道
※内容、表現、肩書、各種名称は、公開当時のものをそのまま掲載しています。