小寒の候、おでんがおいしい季節です。
白ご飯でお腹を満たしたかった子どもの頃はご飯が進まず苦手だったおでん。
アツアツですぐ食べられないことに空腹との葛藤が避けられなかったおでん。
そんな私も不惑で候、すっかりおでんが好きになりました。
沸きたつ湯気が纏う豊潤な香りと個性的な具材たちが輝くおでん。
家族や友人と集まって鍋を囲むことで幸せな時間を演出してくれるおでん。
おでんって、いいものですね。
ふと、頭の中で鳴る声。
「おでんは組織カルチャーそのものなんだよ…」
やわらかく煮えた大根に箸を入れた瞬間でした。
誰の声かは分かりません。突然、おでんのお告げを受けたのです。
「おでんと組織の関係は、一体なんなのか?」
正月のゆるんだ脳みそで、私は思案することに。
そして一つの仮説を紡いでみたので、新年の挨拶文に書かせていただきます。
おいしいおでんの秘訣は、多様な具材を煮込むこと。
野菜も魚も練り物も。肉も色々。鶏肉に牛すじ、ウィンナーだっていい味をだします。
玉子にこんにゃく、ロールキャベツもイケてます。餅巾着は子どもに人気。
トマトやブロッコリーの彩りはグッド、タコやエビの旨みも大いにアリ。
具材たちからさまざまな出汁がでることでスープが一層豊かになるのがポイントです。
おいしさを増した出汁がしみることで具材たちの魅力がもっと高まる仕組みとなっています。
それがおでんであり、これは組織も同じじゃないかと思うわけです。
ひとりひとりの趣味趣向や価値観が活かされることで組織のカルチャーは豊かになる。
そんな組織の鍋の中、個人は刺激や影響を受け合って個々の魅力は増していく。
単一の具材ではおでんは美味しくなりません。それがどんなに高級な素材であったとしても。
多少ごちゃごちゃしていても、和も洋も混ざってコンセプトが曖昧であろうとも
ジャンルレス歓迎、多様で多価であればあるほどに味わい深いおでんと組織になっていく。
またソースのようにすべての具材に同じ味を付けていくアプローチとも異なります。
濃厚なソースがかかった料理も美味ですが、これは会社が定めたビジョンや
パーパスにみんなが染まるタイプの組織と言え、ソース以上の味になることはなく
具材たちによって組織が想像を超えることは少ないのではないでしょうか。
スマイルズは、みんなの出汁がカルチャーになるおでんの方がしっくりきます。
そんなわけで、私たちはおでんになりたい。これは勝手なワタシの私案。
みなさま、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
CHRO 吉田 剛成