論理的正解よりもピンがいい


7/20-21で「PASS THE BATON MARKET vol.16」をKOKUYOさんのTHE CAMPUSにて開催します。早いもので16回目。飽きもせずに新企画を投入するスマイルズ・パスザバトンの面々。ヤリタイコト、伝えたいことは沢山あるけど、”一つずつ丁寧に”が信条です。

新企画「NEW ‘T’OWN CLUB」では、今年の夏はあまりに暑そうなんで、なかなかおしゃれを楽しみきれない皆さんに向けて、そんな夏だからこそTシャツを徹底的に楽しもう、自分だけの(= OWN)Tシャツを発見して、創ってね!という思いのもと、様々な企業にご協力いただき1000点ものTシャツを集めました。更にシルクスクリーンや藍染めなどによって、自分だけオリジナルの一点も作れちゃいます。
この名前に至る顛末を少し。

スマイルズには所謂コピーライターという肩書を持った人がいません。タグラインや店名、コピーライティングからコンセプトテキストに至るまで、プロジェクトに関わる人々(時として関わらない人も巻き込んで)によって生み出されています。問題はその決め方。今回も恐らくは100~200案程度はアイデアが出ていたはず。毎度のことなんですが、そこからが難航します。一旦は投票してみたりして、確かに一番票が入ったものにしようかと考えるのですが、果たしてそれを選ぶことが正しいのかと悩んでしまう。なんだかその外に答えがある気がしたりして。たくさんの票を集めたからといってそれが最善手といえるのかなんてわからないと考えてしまうわけです。おそらくはピンときていないという恐ろしく不確かで曖昧な感覚がその”定量的正解”を選ばせることを躊躇させるのでしょう。
そんな悶々とした日々が続く初春、偶然にも、私は白い紙に何度も何度も”NEW TOWN(ニュータウン)”というフレーズをロゴのように描き続けていました。ちょっと意味が分からないかもしれませんが、自分の中で気に入ったフレーズがあると、デザインして落書きをし続けてしまう癖がありまして。ある日、朝から”NEW T…”、あっ【NEW T OWN=新しい私だけのTシャツ】じゃないか!!という偶然の発見。
PASS THE BATON MARKET ディレクター休場さんへNEW ‘T’OWN CLUBで行こう!というメール。これが鶴の一声というダメなやつ。と自分では分かっていながらも、定量的正解よりもあやふやなピンとくるってやつが導いてくれることがあると言い聞かせて、NEW ‘T’OWN CLUB始めます。

そしてもう一つ。古米やオコメを惣菜で動かす!【米惣動】。今回北陸にフォーカスを当てて、試食をしながらお米の魅力とそれを引き出す惣菜を楽しんでもらいたいイベントです。

最近スマイルズで流行っているテーマソングがここでも登場。なぜテーマソングが必要なのか、説明はつかないが、きっとそちらの方がいいはずと信じて、今回も作ってしまいました。当日お越しの方はそちらも是非お楽しみに。

野崎 亙

※内容、表現、肩書、各種名称は、公開当時のものをそのまま掲載しています。