西調布に構えるユウキ食品本社。その地下2階には、料理好きの私にとって、一歩足を踏み入れた瞬間に理性を失う「食のワンダーランド」のような部屋があります。
おなじみの豆板醤から、「何の料理に使うの?」と思われそうなマニアックなものまで、部屋の壁に埋め尽くすのは、ユウキ食品さんが常時取り扱う700種類の調味料。2025年から2026年にかけて、まさにこの部屋から、数々の新しい展開や繋がりが生まれました。
2025年の夏ごろに、ユウキさんから驚きの連絡が入りました。なんと、「当時未発表曲があり、熱烈なファンである社員さんとの出会いで歌詞の一節を変え、曲の歌詞に勇気(ユウキ)を入れてくださった」というのです。事の端を発したのは、ある社員さんの熱烈な「サニーデイ愛」でした。その熱量がバンドに届き、誕生したのが『麻婆思考』という曲。その後、メンバーを例の地下2階へお招きしたところ、打合せは予想を遥かに超える大盛り上がりに。
スマイルズの演劇オタク・伊藤が激推しする若き劇団「南極」さんを巻き込み、『麻婆思考』ミュージックビデオの企画がスタート。フードディレクター陣はMVに登場する料理を完璧に再現しただけでなく、調理の手元シーンで出演まで果たしました(ちなみに私も、着ぐるみの「とうばんにゃん」に扮して一瞬だけ踊りました)。関係各所との怒涛のやりとりを一手に引き受けたスーパーPM大野が、さらにシュッとしたのはここだけの話です(笑)。
さらにはライブに向けて、スマイルズの金谷と金という「双金ユニット」が、ライブの熱気に寄り添う手ぬぐいやレンゲなどのグッズをデザイン・制作。最終的にはライブ会場で、ユウキ食品のメンバーと一緒に麻婆丼を振る舞うという、一人ひとりの「好き」が暴走したコラボレーションが実現していたのです。
同じく夏、ユウキ食品のnoteがスタートしました。社員さんの偏愛調味料やイベントの出店レポートを紹介するようになりました。ある日、 その記事を読んでわざわざ出店イベントまで足を運んでくださった方がいました。お話を伺うと、なんと本職の編集者さん。「ユウキさんと何か一緒に企みたい!」そんな言葉から、またあの地下2階で、新しい企みが動き出しています。
この部屋に並ぶ700種類の調味料の前に、疲れもなく2時間ほど語り続ける社員さんたち。その姿を見て確信しました。サニーデイ・サービスも編集者さんも、わざわざこの部屋に訪れて「なんかご一緒にしたい」という気持ちになったのは、ブランドの規模や業界中での地位ではなく、ブランドの中の一人ひとりに宿る「個人の熱量」からだと。
「おいしいから伝えたい」
「やりたいからやる」
そんな、戦略や損得を超えた本能的で純粋な心意気。それを受け止めてくれる人へとまっすぐに届けようとする姿勢。それこそが、ブランドの輪郭を形作っています。
ミュージックビデオの中で、宇宙人になったサニーデイ・サービスが、「なんだかんだこの世界ユウキがあるんだ」を歌っています。「未知なるおいしさ」を広めていくユウキ。やりたいことをやるユウキ。世の中に少しでも「勇気」を与えるブランドになるなんて、なんて素敵なことでしょう。
今年の4月から、ユウキ食品さんとの伴走はついに4年目へと突入します。スマイルズは、これからもやりたいことをやるYOUKIを、全力で推していきます。
劉 小宇