ワークもライフも、どうしようもなくあなたで


スマイルズは、2016年の「ほてるホテル」以来、10年ぶりにインテリア ライフスタイルの特別企画ディレクターを務めることになりました。インテリア ライフスタイルは、国内外のインテリア、家具、ギフト商材、服飾雑貨などのブランドが集まる、日本最大級の国際商談見本市です。

今回スマイルズが担当するのは、展示会の入口、アトリウムの特別企画。テーマは、スマイルズの中で長く使われてきた言葉のひとつ「公私同根」です。公私混同ではなく、公私同根。会社にいる“公”の自分も、日常を生きる“私”の自分も、根っこは同じところにある。趣味や偏愛、どうしても気になってしまうこと、自分の癖や美意識。それらが仕事に滲み出してもいいし、逆に仕事を通じて自分自身が変わっていくこともある。ワークとライフをきれいに切り分けるのではなく、混ざり合ったひとつのものとして捉えてみる。そんな感覚です。

急に私事なのですが、「人はどのように、自分の中でテーマや関わりたいことを選択し、それぞれの人生を選び、つくっていくのか?」、そのような関心から大学院では「興味」について研究していました。興味とは、「特定の対象に対して持続的に注意し、積極的に関与しようとする心理的状態や傾向性」と定義されます。

今回の特別企画では、参加者のみなさんを紹介する大きなA1タブロイドを制作しています。紙面に、それぞれの活動や言葉、背景を詰め込んでいるのですが、それらを眺めていると、出展者さんそれぞれに、やはり多様な興味や熱量があるのだと感じます。(会場のみでの配布ですので、ぜひ当日ご覧ください!)僕が面白いと思うのは、例えば「〇〇が好き」という好きなものが同じでも、その言葉の奥に、その人固有の理由や感覚があることです。同じ“好き”でも、その人によって全然違う。その違いがあるからこそ、世の中には多様なものや活動が、それぞれの形で、やりかたで生まれていくのだと思います。

どうしようもなく、その人であること。思わずこぼれてしまったり、滲み出てしまったりするもの。僕はそういう瞬間に強く惹かれます。グルーブや気持ちの高まり、思わず生きているなと感じられ楽しかったり、刺激を受ける場所。そこにはどうしようもないらしさやその場だけの熱量があると感じます。その人自身が、その場らしさが濃く凝縮されている。私が積み重なり、公になっている。結果として、そこには公がある。僕が興味を研究しているときに思っていたこと、それは興味は目的自体を作り出してくれるということです。モチベーションが目的に向かう力の大きさだとすると、興味は向かう先、向かいたい先を作ってくれる。

大きな展示会、そこにみなさんの興味や熱量が集まる。1人1人が少し無邪気に楽しそうに、公私同根で、熱量高く話している。帰り際、なんだか今回の展示会は楽しかった。今回の展示会が、そんな場になればいいなと思います。会場には、自由にボッチャを楽しめるスペースや、アトリウム中央には参加者のトークやイベントを聞きながらにして仕事もできるワークスペース、公私同根なスマイルズメンバーが営むキッチンカーなども並びます。その他にも、一期一会、一日きりの出展者が集うOne Day Meetsや、材料廃棄を極力減らすために壁の高さを調整したり、再利用可能な資材を使うなどと、仕組み面でもいくつかの挑戦をしていたりします。

ワークもライフも入り混じりながら、さまざまな出会いが生まれていくことを、楽しみにしています。どうしようもなく、あなたで、ぜひ会場にお越しください!

プロジェクトマネージャー
渡辺 拓実

※内容、表現、肩書、各種名称は、公開当時のものをそのまま掲載しています。
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