「誰にも似てない」というフレーズとロゴマークだけ。
1999年、Soup Stock Tokyo 一号店のアルバイト募集の求人は
どんなブランドなのか、どんな仕事内容なのか、全く分からないものでした。
しかしながら、ユニークで頼もしいメンバーが集まったと聞いています。
スマイルズ創業から25年が経ち、紆余曲折を経ながら事業やブランドは多角化し
外部のブランディングや業態・エリア・プロダクトのプロデュースを複数手掛けるようになりました。
新卒も中途も出戻りも、着実にメンバーが増えていって今では約60名。
案件を推進するプロジェクトマネージャー、編集やコンテンツ制作を得意とするエディトリアル
店舗の運営やイベント伴走を得意とするチーム、VMDのスペシャリスト
デザイナーはグラフィック、空間、WEB、料理やお菓子のフードデザインまで揃っています。
またとにかく繋がりをつくってくるコネクティブディレクターという特殊なポジションも。
同じプロジェクトマネージャー、デザイナーと一口に言っても
それぞれの役割や仕事の領域、スタイルは個人によって異なります。
細かい話だと、人によってプレゼン資料のフォーマットも違っています。
会社としての一律のやり方が決まっておらず、プロジェクトを組むメンバーによって
毎度進め方が変わるので、正直やりずらいことも戸惑うこともあるでしょう。
事業効率目線では各所統一した方が生産性が上がることは分かっているのですが
それよりも各自の尖りを損なわないことを大切にしています。
(たまに生産性向上に心が揺らぐこともありますが)
ピザのように、上下がなくフラットでありたい。
ピザのように、全員が真ん中であり全員が端っこでありたい。
ピザのように、色んな具材が混ざり合っても美味でありたい。
ピザのように、みんなで分かち合うとよりたのしい存在でありたい。
カタチが揃い、具材も均等に盛られた美しいまんまるのピザよりも
ばらばらの尖ったピースを合体させた歪だけどなんだか気になるチーム。
不格好だけど妙に生生しくて、角度によって全然違って見えて
どれをとっても刺激的、そんなピザを目指したい。
ワンピースだと幅が狭くちょっと頼りなくて、上手く持てない。
テロンと、うな垂れてしまうかもしれないけど憎めない、それすらも可愛げに変えて。
一人では足りないからこそ、誰かと、互いの弱さや至らなさを理解し合って、助け合い頼り合う。
みんなで集まれば1つの輪としてカタチになる、そんな組織を目指したい。
スマイルズのTO DOは変化しながらも、TO BE(どう在りたいか)は変わりません。
誰にも似てない、誰かと自分を比べることなく一人一人が際立った尖ったピザのワンピース。
尖ったピースをそのままに、一枚のピザを形成したい。
PROFILE
吉田 剛成(よしだ たけなり)
株式会社スマイルズ 取締役/CHRO
2008年スマイルズ入社。Soup Stock Tokyoでの店長業務、人事部採用担当を経て、2013年から2015年にかけては、スマイルズの交換留職で経済産業省クリエイティブ産業課へ出向。中小企業の海外展開事業や海外向け情報発信の立ち上げに参画。現在は外部案件のコンサルティング、企画・プロデュース、ワークショップなどを担当。取締役として組織づくりや事業企画にも関わる。時折ダジャレや韻をベースとしたコピーライティングも手掛ける。大きな声では言えないが姑息さを兼ね備えたプロジェクトマネジメント術にも定評がある。週末は息子のサッカークラブサポーターが趣味。